NO. 60 コスタリカ通信2
コスタリカ共和国でのODA《official development assistance ⇒政府開発援助》の仕事「総合リハビリテーション強化プロジェクト」の住民参加・啓発の専門家として従事しています、興梠さんからの現地レポートです。
第1回ペレセレドン郡(コスタリカ共和国)「脳性まひ(児)者」スポレクイベント
経過:「脳性まひ(児)者」保護者対象研修会をjiCAのプロジェクトで開催時、スポーツ・レクリエーションについて説明する機会をいただきました。その際、開催等の要望があれば相談にのりますと広報したところ実際に要請があり、様々な準備作業を進めた結果、無事イベント開催に至りました。内容は以下のように報告させていただきます。
日時:9月16日(水)午前9時から午後2時
会場:地域の公共体育館
対象:脳性まひ児
依頼者:地域の「脳性まひ(児)者親の会」
内容:午前 ①「陸上」、②「ビーンズバック投げ」、③「フライングディスク」
午後 ④「ボッチャ」、⑤「風船バレー」
参加者:脳性まひ児 26人 / ボランティア学生(PT,OT)21人
保護者、家族35人 / jiCA プロジェクト関係者 9人
合計 91人
感想:地域の脳性まひ(児)者は、学卒後は社会資源もなく、ほとんどが在宅となります。またリハ等のサービス制度もなく、身体活動の機会は激減するものと思われます。
現状、公立病院でのリハサービスは2~3ヶ月で次の予約がまわってくるという状況です。2次病院なのですが、リハ専門職は2名のみ、地域にリハ専門職養成の大学があるのですが雇用枠は皆無に等しい状況です。なお、医療は無料です。
今回、保護者会の要請でスポレクイベントを開催しましたが会員約90名中参加できたのは26名でした。それは、移動アクセスの問題等があるようです。
イベント後の会議(イベント後は今後のため会議をもつようにしています)で参加した保護者のみなさんから楽しかったよかった、来年度目標として2カ月に1回は開催したいと要望が出たところです。しかし、主体的に参加できない重度の方も多く、この点については今後の検討課題とさせてもらいました。
jiCA コスタリカ Kaloie “障害者社会参加促進プロジェクト” 興梠 理
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