NO. 67 平成23年度彩の国ふれあいピック大会に参加して

「平成23年度彩の国ふれあいピック
春季(陸上競技)大会に参加して」

「個人競技は、孤独である。」

「陸上競技は、個人競技である。」

「故に陸上競技は、孤独である。」

こんなふうに感じていました。

快晴。日中の気温28℃。湿度20%弱。風速1~3メートル強の南風。この時期特有の強い紫外線が降り注ぐ中、正に「あついぞ!熊谷」のキャッチフレーズにふさわしい状況下、平成23年5月15日(日)、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場に於いて「彩の国ふれあいピック春季(陸上競技)大会」が開催されました。

この大会は、全国障害者スポーツ大会(山口大会)の埼玉県、さいたま市の代表選手を選考する大会と位置づけられています。

当日、私の担当は監察員。すなわち、トラック種目においてコース内を正しく走っているかどうかを監視する役割です。

「○○ちゃん、ファイト!ファイト!」「もっと腕をふって!」「最後まで頑張れ!頑張れ!」「ラスト、ラスト!」熱い声援を送る親御さん、友人、指導者の声、声、声。

声援を受け、それに応えようと必死に走る選手たち。

陸上競技は、決して孤独ではない。しっかりとした「絆」で結ばれている、とこのとき強く思いました。そして、競技運営に携わる私たちスタッフもまたその「絆」で結ばれている一人なのです。

この大会をはじめ、今後行われる障害者スポーツが、Number Oneを競う大会であれ、Only Oneを目指す大会であれ、参加者が、人とつながっていることが感じられるような大会となるよう私も尽力していきたく思います。

宮嶋 健一

※ 埼玉県障害者スポーツ指導者協議会は、今回依頼のあった「一般社団法人埼玉県障害者スポーツ協会」の主催事業の協力や、「埼玉県障害者交流センター」が企画する一部大会を共催しています。これは、障害者スポーツ指導員の活動の場を確保することと、大会の企画・運営方法を学ぶ場としています。

先ずは、参加する勇気と共に学ぼうとする気持ちです。指導員として、いつ「初めの一歩」を踏み出せるのか。機会は沢山あるはずです。

※ この記事は、「JSAD」に掲載された記事です。最近、ビニール製の中身が透けている情報誌が届いていませんか?今回の表紙は、車椅子テニスプレイヤーの国枝慎吾選手です。

※ JSADは、財団法人日本障害者スポーツ協会が、障害者スポーツ指導員向けに発行している情報誌です。