NO.90 障害児・者の運動導入に関する研修会

~小さな成功体験を積みあげて、みんなの中で認め合おう~

平成26年1月25日(土)午前10時半、障害者交流センターのホールには40人もの指導員たちがぞくぞくと集まってきました。今日はドイツから来日したストローケンデル博士のお話を聞きたいと、皆さん時間よりもずっと早く来館され、ホールは熱気に包まれました。

最初に7~8人のグループに分かれ、ボールを使ったウォーミングアップとなる実技。これは皆が活躍できるゲーム。息もあがったところで次は車いすの乗り方の実技。昼食をはさみ、車いすの動きを練習。一人一人握り方まで丁寧に指導してくださる博士。車いすに慣れてきたところで「魔法使いと妖精」のゲーム。これは障害の重さも加味してできる内容で、なかなか奥が深かったです。前輪を挙げるバランス動作を即座にできるような指導も見せてくださり、これには一同拍手喝采でした。

「障害を負うことは人生の終わりではなく新たなチャンスだ」と述べるストローケンデル博士。相手の不安な気持ちを受け入れること、信頼関係をつくること、安心を与えるオーラが指導者には必要と説きます。そしてスモールステップを通じて「できた」という成功体験をしてもらうこと、集団活動の中で価値を認めてもらえることが大事だと講義の中で話されました。

夜6時からは懇親会。こちらは先生と指導員の方々、そして指導員同士の交流があちこちで見られ、ぜひまたやってほしいとの声が多く上がっていました。

(記:佐伯)