NO. 69 経営感覚からリスクマネージメントと危機管理まで

「これからはマネージメントも!

~経営感覚からリスクマネージメントと危機管理まで~」

会員の皆様にも総会報告の資料でお伝えした「平成23年度地域における障害者スポーツ振興事業モデル事業埼玉県ふれあい地域振興事業」が、一般社団法人埼玉県障害者スポーツ協会との共催事業でスタートした。これは、障害のある人と障害のない人がともにスポーツを楽しみ、スポーツをとおした共生社会の実現を目指すとともに、障害者が暮らす身近なスポーツ環境の充実を目的にしているモデル事業です。

事業を実施していく上で私たち指導員は、何をするのか、何をするべきなのか。そのアプローチは多種多様で構わないと思っています。ただ、基本となる概念(コンセプト)をしっかりと持ち、そして運営管理(マネージメント)に万全を期する。

今回の研修は、「REGISTA.LLP」代表の「谷塚 哲氏」を講師に迎え、「スポーツによる地域づくりとスポーツイベント」と題してのものでした。

スポーツに経営感覚を?プロスポーツではないのだからと思いがちですが、話を聞いているとそうではなく、考え方のように感じた。収支のバランスひとつを取り上げても、必要な支出の積み立てにより総予算を計上する。これにより重要なものとそうでないものの区別が可能になる。収支とリスクマネージメント、そしてポイントを踏まえた上で事業内容の決定。そこには当然、人材の育成、主催者としての予防(リスクマネージメント)と被害を広めないための対策(危機管理)も必要である。何となく解っていたが再認識する良い機会となった。

今年、スポーツに関する法律が大きく変わった。1961年に制定されたスポーツ振興法の全部を改正する「スポーツ基本法」が制定された。その中に、「スポーツは、人と人との交流及び地域と地域との交流を促進し、地域の一体感や活力を醸成するもの」とある。2000年に制定されたスポーツ振興基本計画に基づき勧められてきた総合型地域スポーツクラブの設立は、全国の市区町村に最低1つは設立するというものであり、埼玉県内にも現在60~70位のクラブが設立されていると聞いた。

このところ耳にする「地域」。私たち指導員は、先ずは身近なところから一歩を踏み出し、かゆいところに手の届く存在であり、そして地域間の架け橋になるようにと願っています。

* 障害者スポーツ指導員の方へ

先日郵送させていただいた資料の中に、上記内容の協力申込書が入っていたかと思います。是非これを機会に、お申し込みください。先ずは申し込む「勇気」です。

現在までに決まっている日程は下記のとおりです。
○ふれあいフットサル大会 11月 5日(土)於:レッズランド
○ ふれあい野球教室   11月26日(土)於:さいたま市営浦和球場
○ 女子サッカー教室   11月23日(水祝)於:国リハ

(上 良弘)