NO. 92 関東ブロック研修会 報告

2月15日~16日、埼玉県交流センターで、平成25年度関東ブロック指導者協議会主催『障害者スポーツ指導者研修会・活動報告会及び認定校関係者研修会』が行われました。

記録的な大雪の翌日から開催された研修会は、電車運休などでキャンセルも相次ぎましたが、各地から前泊の方や、長靴を履いて朝早くから出てこられた方など延べ55名の参加者で開催されました。

15日の第一部では、パラリンピックに出場された3選手(花岡選手、山田選手、真田選手)からの報告。彼らのイケメンぶりと爽やかなお話しに会場にいらした方々も魅了され、質問も相次いで出されました。第二部では、東京都、千葉県、埼玉県からの実践事例発表があり、埼玉からは2011年9月に発信が始まったメールマガジンについて報告されました。

16日は、むさしの発達支援センター所長の森山徹氏による『発達障がいの障がい特性とスポーツ指導について』の講義と実技が行われました。実技では、グループワーク形式で「スポーツの上達のための具体的な指導方法」が課題として出されグループを作って取り組みました。

発達障がいは、まだまだ認知度が低く、ただのワガママや変人、よく使われるKY(空気が読めない)人、親のしつけ、育て方が原因、などと扱われることが多いとのこと。脳の機能発達の偏り(障がい)により、暗黙の了解や曖昧な表現を理解することが苦手な為に特有の精神行動特性が存在するが、私達はそこを理解し、自信を失わないように支援していく必要があると話されました。

参加者からは「漠然としてしか分からなかった事が具体的な事例のもと(情報の可視化・省略なしの説明・スモールステップの段階化など)に理解が深まり良かった」「実技が現実的で、直ぐに生かせる対応の仕方ばかり、勉強になりました」との感想が多く、充実した2日間になりました。

(広報委員会 佐伯、海老名)