「選手に代わって採点を行う」サポーターの養成

~ 第33回交流アーチェリー大会 ~

令和5年7月9日(日)埼玉県障害者交流センター グラウンドにて、埼玉県障害者交流センター、埼玉県障害者アーチェリー協会、埼玉県アーチャリー協会主催の「第33回交流アーチェリー大会」が行われました。

参加者60名、パラスポーツ指導員2名、その他スタッフ30名の総人数92名でした。

埼玉県障がい者スポーツ指導者協議会のHP掲載の「この指とまれ」コーナーにおいて 時々競技団体からの協力要請があります。

アーチェリーでは、競技役員は審判資格などが必要です。このため資格を持たないサポーターの役割は限定的なものになりますが、今回、交流センターで開催された「交流アーチェリー大会」で「選手に代わって採点を行う」サポーターの養成を行い、大会に参加いただきました。その事例紹介をします。

アーチェリーについては健常者選手も障がい者選手も同じ場所、同じルールで行います。一つの標的を3~4人で使用、採点は「相互看的」と言って選手同士で採点を行うことが原則になっています。同じ標的に健常者が複数いれば障がい者は健常者に採点を依頼することで標的まで移動しなくても競技に参加出来ます。このため、健常者も積極的に大会に参加していただくことが必要で、当該大会は埼玉県アーチェリー協会の県大会として位置づけ、競技運営、選手参加に協力をいただいています。

しかし、コロナ禍の「交流アーチェリー大会」は障がい者選手に限定、採点を自分で出来ない障がい者は自分でサポーターを連れてこなければならないルールに「せざるを得ない」ことになり、参加したくても出来ない選手が多い状況でした。

今回3年ぶりに健常者選手も参加出来るようにルールを戻し、障がい者選手は自分でサポーターを連れてこなくてもいいようにしましたが、一旦離れた健常者選手がどこまで参加していだけるのか大会前には予想がつかない状況でした。

このため、埼玉県障害者アーチェリー協会で大会の一か月前の6月に急遽「選手に代わって採点を行う」サポーター養成礎講習会を開催、医療系大学に協力を依頼して14名の方々に受講していただきました。

 

さて、3年ぶりの「交流アーチェリー大会」では自分でサポーターを連れてこなくてもよくなったので障がい者選手数は増加しましたが、懸念どおり健常者選手の参加が予想以上に減少してしまいました。しかし、事前のサポーター養成講習会を受講していただいた14名のサポーターの協力があり、大会は無事に終了することが出来ました。

 

埼玉県障害者アーチェリー協会は健常者選手の受け入れ、育成も行っています。健常者の割合増加により、採点の依頼、大会役員などのサポートも期待しています。また、一般の健常者選手に交流センターまで足をのばしていただけるよう交流センターアーチェリー場での大会開催、今回のようなサポーター講習会も適宜開催していく予定です。ぜひ、パラスポーツ指導員の方にも普段から一緒にお力添えをいただきますようにお願いいたします。

 

( 東北部:寺方克彦 )