~ 全てが今に繋がっている ~ ★佐藤 米子さん★

6月に埼玉県障害者交流センターにて開催された「交流わいわいボッチャ大会」の大会スタッフとして参加されていた佐藤さん。大会前にルールの確認を含めて事前研修会があり、皆さんと質問を投げかけあいながら熱心に取り組んでいらっしゃいました。そのような中で、優しい笑顔でまわりの方々とコミュニケーションを深めていた姿が魅力的でしたので、インタビューをさせていただきました。

佐藤さん

Q1.パラスポーツ指導者を取得した動機は何ですか?

市の生涯学習リーダーバンクに登録をして活動をしていましたが、病に伏せてしまい入院、手術をすることになりました。リハビリを行い、徐々に回復しましたが、以前のようには動けなかったので、リーダーバンクを辞退しようと連絡を入れたところ、「障がい者スポーツ指導員」という資格と活動があることを教えていただきました。

自分も障害を負う苦しさを体感したことで「今、自分ができることは何なのか。ここまで支えていただいた分、今度は自分がサポートをしていきたい」という気持ちが溢れてきました。その時期に、久喜市で資格取得講座があると知り、往復2時間かけて通い「初級障害者スポーツ指導員」を取得・登録し、この4月から活動を開始しました。

 

Q2.活動してみての印象は?

パラスポーツ指導員は昨年に取得したばかりです。それ以前にママさんバドミントンを始めたことにより、指導者としての経験もし、そこからリーダーバンク登録をする流れができました。そして、そこで繋がったことにより「障がい者スポ―ツ指導員」を知ることとなりました。

自分の趣味から始まりましたが、関りがどんどん深まることにより、たくさんの情報を得る機会も増え、全てが今に繋がっていると感じています。これから、いろんな種目を学ぶことにより、地元の活動場所へ発展させていきたいと思います。

 

Q3.今後の抱負は何ですか?

もうすぐ介護予防リーダーの資格取得研修会があります。介護保険になるべく頼らずとも生活ができるようにする為に、皆さまの健康維持サポートができるよう取り組んでいきたいです。そして障がい者スポーツ指導員の活動と融合させて、活動の幅を広げるチャレンジをし続けていきたいですし、ひとつずつ事業を通じて自分も成長できればと思っています。

 

Q4.これから始めようとする方へアドバイスはありませんか? 

障がい者スポーツ指導員の資格を取得しても、そのままにしている方もいると聞きます。特に学生さんなどの若い世代は学校にて取得するけど、その後、時間的に活動ができないのか、又は単位として取得しただけなのかわかりませんが、資格を活用できていないのは「もったいない」と思います。仲間が増えいろんな繋がりができますので、ぜひ活動を起こしてほしいですね。

 

★インタビューを終えて・・・

突然のインタビューでしたが、快く取材を受けていただき、取材中も絶えず笑顔で接していただきました。ご自身の身体の変調で生活も変わり リハビリも大変だった中、「今、自分にできることは?」と問いかけ、周りからの情報もストレートに受け止め、それを行動に移していった姿勢にエネルギッシュさを感じました。

(取材:海老名)